
小児矯正

お子様の時期から矯正を始める場合は
- Ⅰ期治療:
永久歯と乳歯が混在している時期の治療
→主に取り外しの装置 - Ⅱ期治療:
永久歯にはえかわった後の矯正治療
→ブラケット装置やマウスピース矯正
の2つの時期にわけて治療を進めていきます。
ここでは、Ⅰ期治療についての説明を行います。
小児矯正開始時期について
当院では、お子様とのコミュニケーションを大切にし、矯正診療を行っています。
お子様からの「頑張って使えた」「装置が痛くてあまり使えなかった」などのお声は装置の調整や治療の進め方、装置の変更などを検討するためにとても大切な声になります。
そして保護者の方のご心配やご不安についてもできる限りお話を伺うようにしています。
お子様の矯正治療では、基本的には永久歯が全てはえかわり、成長が終了するまで経過をみていきます。
この時期の矯正治療では、主に取り外しの装置を使用するため、お子様や保護者の方の協力が必要となります。
また、この期間の治療は、歯のはえかわりを終えた時期の歯並びや咬み合わせに影響しますので、使用時間を守ることや装置の管理、定期的な通院が大切になります。
成長終了後は、Ⅱ期治療(本格治療)の必要性について診査診断後、ご説明いたします。
Ⅱ期治療が必要な方はブラケット装置またはマウスピース矯正を行っていきます。
なお、Ⅰ期治療で矯正治療を終えた場合は、歯並びや咬み合わせが安定するまで保定装置を装着し、定期的な検診を行います。
小児矯正治療の目的と開始時期
小児矯正の目的
- 咬合誘導:永久歯がはえてくるスペースを確保し、永久歯を正しい位置に誘導する
- 上下顎の成長コントロール:顎の成長の促進、抑制を行い下顔面のバランスを整える
- Ⅱ期治療時の抜歯の必要性や負担を軽減させるため
Ⅰ期治療では、上下顎の成長をコントロールし、顎のバランスを整えます。
また、永久歯がはえてくるスペースを作り、歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなりむし歯や将来歯周病になるリスクを軽減します。
小児治療の開始時期の目安
- 前歯4本のはえかわりの時期:保護者の方が歯並びに気づきやすい時期 6歳前後
- 反対咬合に気づいた時期:反対咬合の方は長期の治療が必要となることも多い
治療開始の時期の目安は6歳前後でありますが、お子様によって時期は異なりますので、気になられることがあればご相談ください。
小児矯正の流れ
STEP01
初診・相談
(1時間程度)
まず、相談申込書に記入いただき、お子様のお口の中を診せて頂きます。
その後、カウンセリングルームにて気になられることについて詳しくお聞きし、矯正担当医より考えられる治療内容や期間などについて説明を行います。
必要な場合はレントゲンを撮影させていただく場合もあります。
STEP02
検査
(40分~1時間程度)
検査内容
- 問診
- レントゲン撮影
- お口の中の型取り
- 写真撮影:口腔内写真 顔貌写真
- その他
お子様の無理のない範囲で検査を行います。
検査が終わりましたら、3週間後以降に診断結果のカウンセリングのご予約をお願いします。
STEP03
カウンセリング
(1時間程度)
検査の内容を確認頂きながらご説明します。
お子様のお口の中の状態、お子様の性格や生活スタイルに合った装置を提案し、治療計画や治療内容をご説明します。
また、矯正治療を開始するまで、歯の生え変わりや顎の成長の経過を定期的に観察する場合もあります。
歯並びの種類
出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前方に出ている状態です。
原因の一つとして、アレルギーや鼻炎による口呼吸や悪習癖などがあります。
唇がとじにくかったり、転倒した際等に前歯がかけたり折れたりするリスクがあります。
受け口(反対咬合)

下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
成長とともに下顎が大きく発達する場合があり、治療は長期にわたることが多いですので、お気づきの際は早めに受診されることをお勧めします。
ガタガタの歯並び(叢生)

「前歯が重なってはえてきた」「歯が斜めにはえてきた」など前歯のはえかわり時期に気づかれることが多い歯並びです。
歯が重なってはえていたり、スペースが不足している状態です。
がたがたの歯並びは歯みがきがしにくく、むし歯や歯肉炎などを起こす原因になります。
歯のはえかわりの状態に合わせて顎の大きさを整えていきます。
開咬

上の歯と下の歯が咬んでおらず、上下の歯の間に隙間がある咬み合わせのことです。
原因の一つとして舌を前方にだす癖があります。
筋機能訓練を行うことで咬み合わせが整うこともあります。
過蓋咬合

上下の前歯が深く咬みこんでおり、下の前歯が隠れてみえないこともあります。
咬む力が強いお子様に多く、上の前歯の裏側の歯肉に下の前歯があたり、歯肉が腫れたり、痛みがでることもあります。
取り外しの装置を使用し咬み合わせを改善していきます。
すきっ歯

歯と歯の間に隙間のある歯列のことです。
永久歯にはえかわる直前の乳歯列期では隙間があることが大切です。
より大きな永久歯がはえてくるための準備ができているため心配ないことが多いです。
ただし、歯の数が足りない場合や上唇小帯の肥厚が原因の場合もありますので、気になる時には相談されることをおすすめします。
矯正治療中に注意して頂きたいこと
小児矯正では主に取り外しの装置を使用するため、ご家庭での管理が大切になります。使用時間を守り、正しい方法で着脱をお願いします。
気を付けていただきたいことを以下にまとめています。
矯正治療中の食事について
取り外しの装置を使用されている方は装置を外して食事をしましょう。
固定式の装置を使用されている方は、硬い食べ物や粘着性のある食品は装置の破損のおそれがありますので、気を付けてください。
矯正治療中は痛みや違和感を感じる場合がありますので、痛みがある場合には柔らかいものや細かく刻んで食事をとられるといいかと思います。
就学期のお子様は学校の先生へお伝えされておくといいかもしれません。
矯正治療中の歯磨きについて
取り外しの装置を使用されている方は装置を外して歯ブラシやフロスを用いて丁寧に歯磨きをしてください。
固定式の装置を使用している方は、通常の歯ブラシで歯磨きをされたあとにタフトブラシやフロスなどを使用し装置の細かい部分の歯磨きも丁寧に行って下さい。
お子様が小さいうちは保護者の方の仕上げ磨きや声掛けもお願いします。
矯正装置の破損や紛失、トラブル時の対応について
取り外しの装置を使用されている方は、装置の破損や紛失を防ぐために装置を外したら必ずケースに入れるようにしてください。
固定式の装置を装着されている方は、歯磨きの際に細かい器具が外れていないかを確認して下さい。
装置を紛失、破損した場合や器具の脱離がある場合は速やかにご連絡ください。
また、装置が当たって痛みがある場合や、お口の中に傷ができた場合は、使用を中止し、速やかにご連絡ください。
定期的な通院について
成長期にあるお子様のお口の中は、歯のはえかわりや顎の成長によって日々変化していきます。
そのため、装置が正しく適合しているかを定期的に確認する必要があります。
装置の使用をスムーズに行えるようお口の中の変化に合わせて装置を調整していきます。
小児矯正に伴う一般的なリスクや副作用について
小児矯正は、公的医療保険が適用されない自由診療です。治療期間や通院回数、費用は、歯並びや咬み合わせの状態、顎の成長、使用する装置により異なります。
- 装置の装着後、違和感、不快感、痛み、発音しづらさが生じることがあります。
- 取り外し式装置や顎間ゴムなどは、使用時間や使用状況により治療結果や治療期間が変わる場合があります。
- 歯の動きや顎の成長には個人差があり、予定していた治療期間より長くなる場合があります。
- 装置の周囲に汚れがたまりやすく、むし歯や歯肉炎、歯周病のリスクが高まる場合があります。
- 治療の経過によっては、当初予定していた治療計画を変更する場合があります。
- 症例によっては、I期治療後にII期治療が必要となる場合があります。
- 治療後に保定装置を指示通り使用しない場合、歯並びや咬み合わせの後戻りが生じる可能性があります。

小児矯正をご検討
されていらっしゃる方へ
お子様の歯並びや咬み合わせについて「このまま様子を見てよいのだろうか」「早期に治療を開始したほうがよいのでは」と悩まれる保護者の方もいらっしゃるかと思います。
また、「お子様が装置を使えるだろうか」「痛みは大丈夫だろうか」「検査はできるのだろうか」などのご心配もあるかと思います。
まずは、今のお子様のお口の中の状態を知って頂き、「治療を開始した方がよいのか」「経過観察を行ってよいのか」など説明を聞かれることをお勧めします。
保護者の方やお子様から気になる歯並びや咬み合わせなどについてお話して頂き、矯正担当医からの説明を聞くことで、不安や心配事が軽減することも少なくありません。
矯正治療は長期にわたる治療になります。通院のしやすさ、クリニックや担当医との相性はとても大切になりますので、セカンドオピニオンを含め、気になられる方はご相談ください。




